田辺いちか いざ真打へ!  ![]() |
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前座の田辺凌々は2022年田辺凌鶴に入門。今年4年目である。 「一心太助 旗本との喧嘩」。 凌々は明るくはっきりした口調で一心太助の話を読んだ。この話は彼の柄に合っている。 「愛宕山梅花のほまれ」。 曲垣平九郎が馬で愛宕山の階段を登り、頂上に咲いている梅の花を取って来る話である。時期的にちょうど今頃の話である。 「赤穂義士外伝 忠僕直助」。 直助は播州赤穂藩家臣・岡島八十右衛門の中間である。これは義士となった岡島八十右衛門の話ではなく、その中間直助の物語である。中間は武士ではないので討ち入りには参加していない。これは直助が主人のために刀鍛冶となって働く話である。 仲入り後は「曲馬団の女」。 十二代目田辺南鶴の作。太平洋戦争末期の上野駅。落ちていた新聞を読んでいた女が何事かを決心した様子で顔を上げる場面から始まる。曲馬団から逃げてきた女、天涯孤独のお蘭は焼け野原となった東京で一人で生きてゆかなければならない。 自分の運命は自分で切り開く。時折見せる決意の表情は、お蘭がいちかさんに乗り移ったかのようであった。 「愛宕山梅花のほまれ」は「寛永三馬術・出世の階段」という題名で2024年12月に本会場で、「曲馬団の女」は2025年7月にらくごカフェで聴いている。いずれも以前聴いた時よりも今回の方が感動的で、彼女が着実に進歩しているように思った。 |
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