年忘れ 田辺いちかの会  ![]() |
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前座の神田ようかんは2022年神田春陽に入門。上智大学大学院英米文学専攻博士前期課程修了、専攻はイギリス文学シェイクスピアという変わり種である。
いちかさん、今日の一席目は「寛永三馬術 出世の石段」という読み物。水戸家光の配下が愛宕山の急な石段を馬で登って、頂上の梅の花をとってくる、という話。 誰も成功しないところへ名乗り出たのが、がりがりのやせ馬に乗った曲垣平九郎。果たして彼は成功するのか・・・。
次の読み物は「赤穂義士銘銘伝 赤垣源蔵徳利の別れ」。討ち入り前夜、兄のところに別れの挨拶に来たが、兄は留守。赤垣源蔵は兄の羽織を相手に酒を酌み交わす。 仲入り後は「赤穂義士外伝 小田小右衛門」。細川家にあずけられた大石内蔵助をはじめとする義士たちは元禄15年2月4日、処刑の日を迎える。介錯に選ばれたのは徒歩組の小田小右衛門。大石に身分を聞かれた小右衛門は、大石に恥をかかせまいとして500石取りの見廻組と偽る。 翌元禄16年、高輪の泉岳寺に見廻組の衣装を着た小田小右衛門が現れた。訳を聞いた細川の殿様は・・・。 赤穂義士の挿話は講談ネタの宝庫である。冬は義士、夏はお化けで飯を食い、という言葉があるほどである。聴き終えて、いい話を聞いたなー、と思えるのが義士伝の特徴である。今日も会場から外に出たら寒風が首筋を撫でてゆく。それでも心の中は暖かいのである。 |
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