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ある講習会に行って来た。講師はM先生。72才。
子供の時から働いて来たという。初めの職業は板金工。それからいろいろな職業に就いたという。現在はある協会に属して、講習会の講師をしている。
先生はテキストを配布したがこれは使わない。参考までに読んでおいてくれという。
先生が使ったものは自分で作ったテキストであった。パワーポイントで作ったテキストをプロジェクターで見せながら話す。独特の話術で話す。
全部自分の言葉で話すから思わず聞き入ってしまう。昼食後みんなが眠くなる時間帯には脱線して軽い話を混ぜる。いつの間にか聞いている全員が先生の手の内で操られてしまう。見事なものだ。
昼食後、錯視・錯覚というテーマで絵を見せながらクイズめいた話をしていた。そのあと能力を最大限発揮するには、という話になった。
昼食後の眠い時ではダメだという。安静時でもダメ。かといって動転状態、パニック状態ではなおダメ。仕事をしてミスのない状態はその中間にあるという。
そのためにはいつも体の状態と心の状態を良い状態に保つことが大切である。先生は膝を悪くする前はサイクリングをしていたそうだが、今は無理なので週に一度プールで1キロ泳ぐそうである。
心の状態を良い状態に保つためには心配事は一つまでにしておく。二つ心配事があると人間は耐えられない。過去の実例を挙げて話してくれた。同時に二つ心配事を抱え込んだ同僚が二人共自殺した。二つ心配事があったらそのうちの一つは捨てなさい。と言った。
いつも考えていることが大事だ。この間病院で薬の説明書が折り紙のように折ってあった。それを真似してこういうものを作ったんだ。と言って講習会の資料を折り紙のようにしてたたんだものを配布した。
いつもテーマを持っていれば何にでも反応して利用することができる。と言った。
確かにいつでも自分なりのテーマを持っていれば世の中に利用できないものはないのだろう。何事もあるがままに受け入れることのできる曇りのない眼を持っていれば。改めてM先生を見たら澄んだいい眼をしていた。
(2018.1.24)
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