老人をダマして金を盗るビジネスがはやっている。びっくりするような単純な理由で何千万円という大金をいともたやすく払ってしまう。家が買えたり、スポーツカーが買えたり、世界旅行ができるくらいの金をたいした理由もなく払い込んでしまう。
そんなに老人ってダマされやすいのか。
子供は簡単に騙せる。ダマされた経験が少ないからだ。大人を騙すのはなかなか難しい。
老人は大人のさらに年を取ったものだからなおさら難しいはずだ。
だが毎年何十億円という金を騙し取られるのはたいてい老人だ。
何故なんだろう。
大人は騙されず老人は騙される。ではその境目は何才なのか。60才前後かな? 感覚的に。
筆者は64才だが知らない人(または息子)から電話がかかってきて100万円振り込んでほしいと言われたら振込むだろうか。
知らない人だったら何を言われても振り込まないだろうが、息子だったらどうだろう。振込むかもしれない。振込むかもしれないがその理由をかなり詳しく聞く。聞いているうちに納得できないことがあったら納得するまで聞く。
変だなと思ったら「あなたどなた?」と聞く。偽者だとわかったら途中で電話を切る。
ところで娘ってどうして「お金振込んで」って電話してこないんだろう?
納得してからお金を払うということをするかしないか、それが大人と老人を区別する境目ではないだろうか。老人って十分に納得しなくても簡単に大事なお金を払ってしまうんじゃないのか。80才になっても納得しないことにはお金を出したりしない老人もいるだろう。40才でも可愛い息子のために簡単にお金を出してしまうおかあさんがいるかもしれない。
そう考えると騙されやすい人の輪郭が見えてくる。身の回りのことを自分の頭で考えようとしない人だ。
(2016.2.13)
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