2012年  一覧へ
ヒトは何のために生きるのか/ 1日分の愁い/ whyとhow/ 体は乗り物/ 人生の満足度/ ひと泣き30文


---ヒトは何のために生きるのか---

生物は何のために生きるのか。

体内に仕組まれた遺伝子の命令でその遺伝子を後世に残すためである。 その個体は過去から未来へつながるひとつの遺伝子のバケツリレーの役割をしたらそれで終わりである。 後は何をしても良いし、何もしなくても良い。

一番簡単なのは草花だ。受粉して種を残したら枯れる。
わかりやすいのは蟷螂(かまきり)だ。交尾して受精したらメスに食われ卵の栄養になる。
鮭は何年もかけて海の中で栄養をとり、古巣の川に戻って卵を産んだら死ぬ。
人間は…。人間も本質は同じだ。
法人といわれる会社はどうなのか。 自己の遺伝子を後世に残すために社員に忠誠と奉仕を求める。社員がどう考えようと目的はひとつ、会社の永遠の存続。

古来哲学者は何のために生きるのかを必死で考え、明確な答えを出せぬまま膨大な著作を残して死んでいった。

何のために生きるのかを考えると何だそうなのか、と鼻白んだ気持ちになる。 われわれ人間は何のために生きるのかを考えるより、どのように生きるのかを考えるほうが、精神衛生上よさそうである。

(2012.12.31)


---1日分の愁い---

今日は良い天気のようだ。でも明日は雨じゃないだろうか。
今日は涼しくて気持ちが良さそうだ。でも明日は暑いんじゃないだろうか。
よく耳にする一般的な会話です。こういうのもあります。
今は良いけれど老後の生活が心配だ。
年をとったら惚けるんじゃないかしら。

先々のことを予想して備えていくことは大事なことだと思います。 でも過剰にそのことばっかり考えるのはどうでしょうか。 明日雨が降るかどうか、明日暑いかどうか、老後の生活がどうなっているか、惚けているかどうかなど誰にもわからないことです。 誰にもわからないことを今の私が心配してなんになるんでしょう。
明日は明日の私が、10年後には10年後の私が居るではないですか。 明日の私、10年後の私は今の私と同じ人間でしょうか。微妙に違っていると思います。周りの状況、体調、精神状態、等々。今考えているこの私とは違う人間だと思います。大筋のことを予想しておくことは無駄なことではありません。だけど細かいことはその時の私に任せてみたらどうでしょう?

今日良い天気だったら外に出てたっぷりと良い天気を味わってみたらどうでしょうか。1日分の愁いは何の意味も無いことかもしれませんから。

(2012.7.22)


---whyとhow---

困難に遭遇した時まず頭に上ることは、why=「何故」とhow=「いかにどうする」ということである。 whyは受身的な対処、howは積極的な対処である。

たとえば地震や津波に遭ったとき、「どうしてこんなことになってしまったんだろう」と考える人と「どういう風にしたら元通りに暮らせるようになるんだろう」と考える人がいる。 実際には二つが入り混じった感情になると想像するが、人によってどちらかが強く感じることになると思う。

地震や津波は極端な例だが、普段の生活でも小さなwhyとhowに遭わない日はないのではないか。 その時にwhy(なんでだろう)とうずくまるのではなく、how(こうすればどうか)と行動することによって展開が開けることが多い。 仮に展開が開けなくても、そうすることによって自分の生き方を肯定することができるようになるという利点がある。

(2012.6.28)


---体は乗り物---

自分という意識を自分とするならば自分の体とこころは自分を乗せる乗り物ではないでしょうか。

自分の足は自分が命令すればどこへでも運んでくれます。足で行けないところへは頭や手を使い、電話パソコン等を使って電車や飛行機を手配してどこへでも行くことができます。

この乗り物はしかし万能ではありません。長時間歩くと足が痛くなり、乗り心地の悪い物に乗ると酔って吐いたりします。楽しいところへ行くときは早く進むし、気が進まないところへ行くときはなかなか進みません。
頭が痛くなったり、おなかが痛くなったりしたときは動かなくなります。

自分の命令は何でも言うことを聞くように見えてもなかなかそうはいかないのが自分という乗り物です。

いつもからだと心を整備していざというときに自分の命令を実行してもらうようにすることが大切です。また、いつも自分の体とこころの状態を監視し、都合のいいときに都合のいい命令を出せるようにすることも大切です。

(2012.6.16)


---人生の満足度---

数年前、新聞に載った記事で、人生の満足度は何によって得られるか?というのがありました。

---以下記事---

米国での調査によると、大雑把に「年収」「健康」「仕事」「結婚生活」との相関性を取り、数値化したものをいかに示すと、

・「年収」への満足度と、人生全般への満足度の相関=0.20未満

・「健康」への満足度と、人生全般への満足度の相関=0.35

・「仕事」への満足度と、人生全般への満足度の相関=0.44

・「結婚生活」への満足度と、人生全般への満足度の相関=0.51

こうような数値になったということです。

それでは一体何がどうであれば、夫婦は「結婚生活が満足」と感じられるものなのでしょうか?

◎ 重要なのは、「趣味の一致」「共通の活動をすること」。
数々の調査・研究において、「夫婦の趣味が一致していること」は、結婚の満足度と高い関連が見られています。
シマックという学者は、「共通の活動に費やした時間が多い夫婦が、最も結婚生活に満足している夫婦である」と発表しています。

◎ 「自分たちは似ている」「理解してくれている」という感覚。
続いて、結婚満足度の高いカップルというのは、実際には似ていないと結果に出ても、「『自分たちは似ている』と思っている」場合が多いのだそうです。また、「パートナーは、自分のことを正しく理解してくれている(長所だけでなく、欠点やマイナスな部分であっても)」と感じているカップルは、結婚生活の満足度が高いのだそうです。

◎ 「責める」より「褒める」を多く。
エキニュー恋愛総研で「女性のほうが褒め上手」なんて記事も出ましたが、米国の調査では、夫婦関係の良好なカップルは「褒め言葉」が「批判的な言葉」の約5倍も交わされていたそうです。この割合よりも批判的な言行のほうが増えると、夫婦の関係に不満が強い、という結果に。これは米国人での調査のため、日本の夫婦に置き換えるなら、「褒め言葉:批判的な言葉=2:1」くらいでも十分に満足感を得られるのではないか……ということです。

(2012.5.30)


---ひと泣き30文---

子供はよく泣くものだ。

どういうときに泣くかというと、痛い時、親の姿が見えない時、いじめられた時…。 ひと言でいうと心が混乱した時、ではないしょうか。 心が混乱した時、気持ちの整理をするために泣くのだと思います。

泣くことによって心の整理をつけ、これからの方針を立てる、ということだと思います。 大人でも同じではないでしょうか?

十分泣いて心の整理のついた子供は案外すっきりした顔をしているものです。子供が心の整理をつける前に下手に慰めて物事をうやむやにするのをやめましょう。
「ひと泣き30文」というのは、「早起きは3文の得」よりも子供の成長にとって10倍の価値があると思い、命名しました。

(2012.5.20)


Copyright(C) 2012 Umayakaji.com ALL rights reserved.