仲入り前に「短命」「そこつ長屋」「死神」とやってしまい、それらの登場人物たちを使ってじっくりと「死神後日談」を演るというのが志らくのプランだった。テーマは「死」である。
「死神後日談」の舞台は広島、時は1945年8月5日。ということになると重いテーマになりそうだ。
噺を聞きながらこれは舞台劇のようだなと思っていたが、後で志らくの書いたチラシを読んだら劇団「下町ダニーローズ」で演ったものを落語にしたものだそうだ。登場人物が多く各人のキャラクターは話で聴くよりも舞台を観る方がわかりやすそうだ。くすぐりもなく、落ちもない。無理に夢落ちにしたが取ってつけたようで不自然だった。残念ながら成功したとは言えない。
もちろん志らくはそれを承知であえて「芝浜」の代わりにこの話を持ってきたのだろう。
これが挑戦する落語家立川志らくのやり方なのだろう。
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