今日の受付は立川談四楼門下の立川談声。彼女は声優、ボイストレーナーが前職で、立川談四楼の7番弟子として2023年に入門した。ネットの記事に「未来の落語界を担う注目の若手落語家として注目を集めています」と書かれている。受付での対応、仲入りと追い出しでの元気な掛け声にはパワーを感じた。そのうちどこかの寄席の前座でお目にかかるかもしれない。
「宿屋の仇討ち」はおなじみの噺である。隣の部屋の客がうるさくてなんとかならないものかと思ったことは何度かある。うるさい客が隣の部屋に入った時の武士のいらだちはよくわかる。
くすぐりの多い噺で観客一同大爆笑であった。
「鼠穴」は長講45分間の大ネタである。成功した兄貴と落魄している弟の神経戦のような交渉。兄貴の虚々実々の駆け引きに神経をすり減らした弟は悪夢を見る。悪夢はスパイラルのように心に食い込み、際限もなくエスカレートしてゆく。
堤防が決壊し、破綻した時、兄貴の声が・・・。「竹次郎、起きろ」
笑二の「鼠穴」は観客の心にも食い込んだ。鼠穴はふさいでおかなければ。
終了して外に出たら師走の淡路町は人の歩きもまばらになっていた。さっきまで長蛇の列をなしていた老舗の蕎麦屋も閉店し、中は暗くなっていた。
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