ザッツ管弦楽団 第23回定期演奏会  ![]() |
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ブラームスの「交響曲第4番」から始まったのは意外だった。てっきり「春の祭典」から始まると思っていた。 「交響曲第4番」はブラームスの傑作だと思った。特に第一楽章の重厚さと流麗さを合わせもつメロディラインは聴いていてうっとりしてしまう。 ザッツ管弦楽団は駒場高校、成蹊大学、学習院大学、青山学院大学、法政大学、立教大学の卒業生で構成されている。いずれも音楽大学ではない。音大以外の卒業生がオーケストラを組んでこんなに高いレベルで演奏できるということはすごいことだ。そういえば先日聞いた「オーケストラ・ウィル」もそうだった。大学生の趣味のレベルが上がっているということか。
「春の祭典」は素晴らしい出来だった。何十年か前にブームが来たことがあった。その時は各レコード会社が競って「春の祭典」を発売したものだった。 それ以来コンサートでこの曲を聴く機会がほとんどなくなった。筆者が生のコンサートでこの曲を聴くのはブームのころ以来だ。久しぶりに聴いた「春祭」は新鮮だった。レコードで聴くそれとはまるで違っていた。何よりもひとつひとつの楽器が自分を主張しあってそれでいて統一が取れている曲想が素晴らしかった。 スピーカーではこの曲を本当に聴くことはできないと思った。スピーカーでこの音を聴くには何千万円かけたらいいんだろう。しかもそれを鳴らすための部屋が必要だ。本日のコンサートは1,500円だ。この音楽がこの価格で聴けるとは・・・。 曲の終わりに指揮棒が空中に飛んだ。2、3メートルは上にあがっただろう。あっと思ったらちょうど指揮台の上に落ちてきた。しゃれた演出だと思った。よほど練習したんだろう。 そうではなかった。アンコールを演奏する前に、指揮棒の破片を見せ、曲の最後に折れてしまったとのこと。そういうこともあるんだ、と感心した。 アンコールはブラームスの「大学祝典序曲」。最後に演奏するのにふさわしく、華々しくも格調の高い演奏であった。 |
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