歌劇「劇場支配人」序曲はモーツァルトの華麗で厚みのある音の世界が目の前にさーっと広がる感じがした。
「チェロ協奏曲」。 指揮台の代わりにソリストの台が置かれ、指揮兼チェロ独奏者の丸山泰雄氏が現れた。パンフレットにはそう出ていたが、実際に現れてみると、指揮者がいないというのはどういう演奏スタイルになるんだろう、という興味が湧いた。
チェロの弓を指揮棒にして演奏は始まった。指揮棒に比べてかなり長いので異様な感じがした。始まって間もなくチェロの演奏が始まるので、その時は振り返って体を観客席に向けた。弾いている途中は振り返らず、弓を大きく振って背後の楽団を指揮していた。
このオーケストラは小編成の割には厚みのある音を出す。それとホールの音響効果が合わさって、大編成のオーケストラに匹敵する音が会場を支配していた。
「交響曲第7番 二短調」。 小編成ではあるが、ドヴォルザークの交響曲を厚みのある音で演奏し尽くしていた。第3楽章のメロディのサビの部分を聞いて、ぞくぞくするものを感じた。
このオーケストラは今回11回目のコンサートであるが、今回をもって解散する、とパンフレットに出ていた。楽団員が集まらないんじゃないかな、と想像した。仕事をしながら練習するのはなかなか大変なことなんだろう。
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