田辺いちか いざ真打へ!  一覧へ


田辺いちか いざ真打へ!

前座の神田おりびあは2022年神田香織に入門。今年3年目である。明るい芸で、観客を話に引き込む力を持っている。江戸川区平井出身で、今日の話は地元の名産小松菜の由来に関する話である。小松川の小松菜神社や小松菜屋敷があるのは知っていた。その命名に将軍徳川吉宗がからんんでいたのは知らなかった。

「三方目出鯛」。 穴山次郎兵衛は、年末になり10両の金が工面が出来ずに困っている。かつての隣人である松下陸奥守から金を借りることにし、下男の七蔵を使いに寄こす。しかし七蔵は「松下陸奥守」の屋敷に向かうはずが、間違えて「松平陸奥守」の屋敷へと行ってしまう。陸奥守違いでとんだ騒動になるところだったが、松平陸奥守=伊達政宗の善意の解釈で丸く収まる、という話である。

「難波戦記 木村長門守重成の最後」。 大坂冬の陣、夏の陣の話。いちかさんが豊臣方の侍大将、木村重成の恋と戦場の戦い、そして最後の場面を軍談形式で読む。立板に水のよどみない口調で語られる悲劇の一幕が観客の涙を誘う。

田辺いちか いざ真打へ! 演目

仲入り後は「玉川上水の由来」。実話をベースにした話である。徳川時代、新開地の江戸は急速に人口が増えたが、それに対して水が不足していた。水不足を解消するために玉川の水を江戸に引き込もうとする大工事が行われた。工事の中心になったのは多摩地方の百姓の兄弟であった。太宰治が情死したので有名になった玉川上水が江戸時代に作られ、その立案、設計、施工のすべてを、百姓を稼業にしていた兄弟が行ったのは意外だった。
兄弟の義侠心に打たれ、観客は涙、涙。

いちかさんの真打昇進記念パーティは来年の今日、9月27日に行われる予定である。

 

(演目)
   ・小松菜の由来----- 神田おりびあ
   ・三方目出鯛----- 田辺いちか
   ・難波戦記 木村長門守重成の最後 ----- 田辺いちか
   ・仲入り
   ・玉川上水の由来----- 田辺いちか

                   
(時・場所)
 ・2025年9月27日(土)
 ・18:45〜20:45
 ・日本橋社会教育会館



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