ブルーメン・フィルハーモニーはアマチュアではあるが、今回で第57回目の定期演奏会ということは、かなり経験のあるオーケストラと言える。
ウェーベルンの「パッサカリア」とベルクの「ヴァイオリン協奏曲」は両方とも退屈な曲だった。こういうのを現代音楽というのか、メロディが無く、音が出ているだけという曲で、とても満足できる演奏とはいえなかった。ヴァイオリンが一度も歌い上げることがないヴァイオリン協奏曲は存在価値があるのだろうか。
アンコールはバッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ2番」。これは曲も演奏も良かった。バッハは偉大である。
ブルックナー「交響曲第6番」の第1楽章は迫力のある曲想から始まる。これで心をつかまれ、その後の1時間ほどの流れが決定する。
ブルックナーの交響曲は自然を表したものである、という評論を読んだことがある。今回第6番の交響曲を聴いて、自然というよりも作曲者の意識の流れを表したものではないかと思った。特にわかりやすいメロディがあるわけではないのに、観衆ひとりひとりの心の中に流れ込んでくる。そういう曲のように感じた。
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