この会場にはいるとシェル(貝殻)の中身に入ったような気持ちになる。1階から4階まで螺旋状に上がって行くことができる。この螺旋が巻貝の内部のように感じるのだ。いずれの階の床もわずかに傾斜になっている。5階のみ別の階段で行く必要がある。
エルガーの「エニグマ」。オーケストラの深い響きの中からエニグマ(謎)のテーマがちらほら顔を出しながら進んでゆく。「謎のテーマ」はニムロッドの章ではっきりと姿を表す。そして最終楽章の華やかなフィナーレへと突き進んでゆく。コントラバスとチェロの深い響きが印象に残った。
ブラームスの「交響曲第2番」は10数年かけて作り上げた「交響曲第1番」の次にわずか3ヶ月で作られた。重厚な「第1番」に比べて肩の力がすっかり取れ、のびのびした印象の曲である。
オーケストラを斜め上から見下ろす席だったので、弦楽器の響きを強く感じた。2曲ともコントラバスとチェロの深い響きが印象に残った。
アンコールはブラームスのハイドンの主題による変奏曲より「フィナーレ」。華やかな曲で、アンコールにふさわしい。親しみやすいメロディが頭に残ったまま帰路についた。
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