台風10号が九州まで来ている。3、4日後には関東地方に到達するだろう。愛山先生の会は今日も満席である。
まずは新作の「ご近所作戦」。一軒家を購入した大学の先生の話。一軒家に住むと必ず付きまとってくるのが町内会である。回覧板だの、ゴミ当番だの、祭りの手伝いだの、実に面倒くさい。面倒くさいが、無ければ無いで困ることも出てくる。
これを徹底的に拒否したらホームレスにでもならないといけなくなる。ホームレスになったら、ホームレスの社会の自治会長が来て・・・、という話。
仲入り後の話は「怪談小夜衣草紙」。堅すぎる息子に手を焼いた大旦那は、自分の代理で息子を葬儀に出向かせる。葬儀会場は浅草田圃の近くで・・・。
浅草田圃の近くといえば、遊郭吉原を連想する。他の若旦那連中は葬儀の流れで吉原へ繰り出そうとしている。堅物の息子は父親の言いつけ通りその後についていく。
あれっ、これって落語の「明烏」じゃないか。と思っていたら、話は少しずつ方向を変え始める。
吉原の花魁小夜衣と起請文を交わした若旦那はいずれ身請けして夫婦になるつもりだった。そこへ身分の高い武家の娘との縁談が持ち上がり・・・。
話はころげるように破局へ向かい始める。新婚の初夜の晩、屏風の影から変な物音が・・・。怖い。 まさか、艶笑譚「明烏」のつもりが、怪談話になろうとは。
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