赤穂義士銘々伝より「不破数右衛門 幽霊退治」は赤穂義士の中の豪傑 不破数右衛門の逸話。赤穂義士銘々伝は四十七士それぞれに関する逸話が残っており、講談界にとってはネタの宝庫である。
「四谷怪談」は数ある怪談話の中でも特別の存在で、演者は高座の前に四谷にある於岩稲荷田宮神社にお参りをするという。怠ると何か悪いことが起こるらしい。
愛山先生はお参りを怠ったばかりに酷い目にあった先輩の話や自分の話を語った後、本題に入っていった。
確かに酷い話で、何の罪もないお岩さんが被ったことを思えば、その怨念が当事者たちだけではなく末代まで祟られても仕方がないと思った。
日本では柿本人麿や菅原道真や吉田松陰など、志半ばで非業の死を遂げたひとびとの魂を鎮めるため、その人の名を冠した神社を作り祀る風習がある。四谷の於岩稲荷田宮神社もそのひとつであろう。
お岩さんの物語は講談として後世に語り継がれるだろう。これもひとつの鎮魂の方法である。
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