外は35度の猛暑、ホールの中はオアシスだった。
習志野フィルは本拠地の習志野文化ホールが改装中のため、近隣のホールをかわるがわる使用している。今回は葛飾区のメインホールであるモーツァルトホールでの公演となった。
前半はシュトラウス父子のワルツ、後半はブルックナーの最後の交響曲である第9番 ヘ長調というプログラムであった。
優雅なシュトラウス父子のワルツに続いて演奏されたブルックナーの交響曲第9番は重厚であると同時に、流れの中に身を置いているような気分なる曲である。
以前はなかなかそういう気分になれず、弾き返されていたが、最近は楽に身を浸せるようになった。第1楽章と第3楽章は優雅な流れだが、第2楽章は滝のような急流になる。アマゾン川の上流から下流までカヌーで川下りをしている妄想を起こさせてくれる曲であった。
指揮者の新通氏はどの曲も指揮棒を使わず、柔らかい両手の動きで指揮をとっていた。両手の動きは演奏者だけでなく、観客にも曲の雰囲気を伝えていた。
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