山田耕作の「交響詩<曼荼羅の華>」は10分程度の短い曲であった。あっという間に終わり、休憩となる。本日のメインの曲は1時間半の大作だから、それに備えての準備運動か。
マーラーの作品は長いものが多いが、「交響曲第2番」はその中でも特に長く、大掛かりである。オーケストラが約100人、合唱が100人近く配置され、ソプラノとメゾ・ソプラノが立つ。さらにパイプ・オルガンも配置される。指揮者は正指揮者と合唱の指揮者、それに舞台裏で鳴らすホルンとトランペットのための指揮者が配置される。
演奏は素晴らしいとしか言いようがない。どの楽章をとってみても、音符ひとつひとつに演奏者の気持ちが入っていた。聴く方も真剣にならざるを得ない。
といっても1時間半緊張が続いたわけではない。第2楽章のヴァイオリンとヴィオラによるワルツは聴き手の緊張をやさしく解きほぐしてくれた。
最終楽章のファンファーレには立ち上がりたくなるほど興奮させられた。合唱とパイプ・オルガン、トランペットとティンパニによる大団円は別世界の出来事のようだった。
終わってみたら1時間半は長くはなく、ひとつの別の世界にいるような感覚であった。この演奏会に来たのはいくつかの偶然の重なり合いによるものだったと思うが、その偶然に感謝したい。
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