穴蔵のようならくごカフェ。今日は満員札止めである。狭い場所に50人ぎっしり入った。男対女の割合がこころなし女性の方が多いようだ。二つ目中心の会は年齢層が若い。
開口一番は鯉八で出し物は「長崎」。新作のようだ。亡き夫の墓参りに来た未亡人が夫に語りかける。毎年旅行に連れて行ってくれたわね。長崎に行った時はこんな思い出があったわね。
鯉八の口調は歌手のMCのようだ。聞きやすいが落語の口調ではない。こういう話ならもっと意外性を演出したら面白くなるのに、というところでも話は平板に進む。落ちももう少し何とかなったんじゃないか。観客を気持ちよくストンと落として欲しかった。
次は夢丸。初めて聞く落語家だ。噺は「廓の足抜け」。二人の噺家が遊郭に上がる。通された部屋は狭くて薄暗く、幽霊でも出そうだ。もう一人が通された部屋は外の通路で屋根もない。待たされた挙句きた花魁は…。というすごい噺だ。夢丸は軽快に噺を進める。昨年真打になったばかりの夢丸は年齢は他の二人とほぼ同じだが芸歴が長い分話にメリハリがあった。
仲入り後は三人のトーク。狭い舞台に三人座るといっぱいになってしまう。年齢が近いだけに普段話しているような調子で楽屋話をする。
トリは神田松之丞。この人は二つ目なのにいつもトリだ。みんなに認められているのだろう。今日の話は「寛政力士伝より・橋場の長吉」。松之丞という人はどんな話でも汗を撒き散らしながら熱演する。地味な話だが思わず引き込まれてしまった。
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