|
オルセー美術館に展示されているモネの作品41点その他の作品が展示されている。これだけのモネの作品を一度に見る機会は滅多にない。
モネの代表作「印象・日の出」(1872年)が印象派の名前の由来になったのは有名な話である。空間と時間による光の質の変化の正確な描写をめざした画風はそれまでの古典的な絵画の常識をくつがえすものだった。その画風が人々に理解されるには長い時間がかかった。
モネは自宅の庭に睡蓮の池を作り、それを題材にして数多くの作品を描いた。西洋美術館にも何点かあるはずである。筆者は「サン=ラザール駅」や「日傘を持つ右向きの女」を見れたのがよかった。これらは輪郭よりも光をとらえることに重点をおいた印象派の原点とも言える作品である。
本展覧会にはおまけとしてカタリウムというコーナーが設けられていた。日本の屏風絵や絵巻物、青木繁の作品などが展示されている。筆者にとっての収穫はベン・シャーンの作品が何点か展示されていたことであった。しかも "一行の詩のためには・・・ リルケ「マルテの手記より」" と題された24点の連作である。
これは筆者にとってモネの作品よりも貴重なものであった。
会期はまだだいぶ残されているので、何度か訪れてみようと思う。
ー ー ー ー ー
風景への問いかけ (クロード・モネ)
カタリウム3 : 一行の詩のためには・・・ (ベン・シャーン)
2026年2月7日(土)から2026年5月24日(日)までアーティゾン美術館にて開催中。
(2026.2.12)
|