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千葉美術散歩 / モーリス・ユトリロ展 / こうの史代展 / 大覚寺展


--- 千葉美術散歩 ---

千葉美術散歩
    チラシ(表)

千葉美術散歩
    チラシ(裏)

遠藤健郎「夕日」
  遠藤健郎「夕日」

無量寺心澄「千葉中時計台」
 無量寺心澄「千葉中時計台」

ジョルジュ・ビゴー「稲毛海岸」

今回の展覧会は千葉市美術館開館30周年・千葉開府900年記念ということで開催された。千葉県ゆかりの画家が描いた市内各地の建物や風景を中心に展示されている。ジョルジュ・ビゴー、堀江正章、無縁寺心澄、柳敬助、石井林響、板倉鼎、濱田清治、遠藤健郎、椿貞雄、田岡春径、深沢幸雄の作品が出品されている。この中に筆者が知っている画家はいなかったが、無縁寺心澄と遠藤健郎が描いた絵が印象に残った。

ビッグネームでは藤田嗣治の銚子の漁村風景を描いた小さい絵が1点と、東山魁夷の森と湖を描いた15号くらいの絵が2点展示されていた。藤田嗣治の絵は初期のものではないかと思われた。藤田独特の滑らかな絵肌ではなく、どちらかといえば荒々しいタッチで描いてあった。東山魁夷はおなじみの完成されたタッチで描いた絵であった。

常設展には田中一村の大きな絵が数点展示されていた。こちらも見逃してはならない。

その他、戦後の千葉美術界の一拠点となった国松画廊所属の絵が十数点展示されてあった。見どころのたくさんある展覧会であった。


無量寺心澄「都川曲水」 無量寺心澄「県庁図書館夕景」

無量寺心澄「千葉中時計台」 無量寺心澄「妙見様のサーカス」


開催期間 2025年11月1日(土)から2026年1月8日(木)まで千葉市美術館にて。

(2024.12.11)


--- モーリス・ユトリロ展 ---

モーリス・ユトリロ展
モーリス・ユトリロ展モーリス・ユトリロ展
モーリス・ユトリロ展 モーリス・ユトリロ展 モーリス・ユトリロ展

ユトリロは日本人好みの画家である。平日の午後2時前後というと空いているはずだが、結構混んでいた。帰る時もチケット売り場に並んでいたから、人気の画家だとわかる。
とはいえ、上野の美術館ほどのことはなく、人の頭越しに鑑賞しなくてはならないほどではなかった。SOMPO美術館は都内では、作品をゆったり鑑賞できる数少ない美術館である。

ユトリロは主にモンマルトルの街並みや田舎の建物を描いている。風景画でも必ず建物が入っている。壁の質感が好きなのだろう。若干佐伯祐三にも似ている。15才年下の佐伯がユトリロを参考にしたのだろう。


モーリス・ユトリロ展 モーリス・ユトリロ展 モーリス・ユトリロ展
モーリス・ユトリロ展 モーリス・ユトリロ展 モーリス・ユトリロ展

2025年9月20日(土)から2025年12月14日(日)までSOMPO美術館にて開催中。

(2025.10.8)


--- こうの史代展 ---

こうの史代展 ポスター
こうの史代展 ポスター

こうの史代原画展
日の鳥

こうの史代は広島県広島市生まれの漫画家である。広島大学理学部を中退し、2001年放送大学教養学部を卒業した。1995年に「街角花だより」でデビューし、2004年、代表作でもある「夕凪の街 桜の国」で第8回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、第9回手塚治虫文化賞新生賞を受賞した。

筆者がこうの氏を知ったのは、2017年3月、「この世界の片隅に」という映画の原作者としてだった。映画は広島生まれのすずという女性の生涯を描いたアニメ作品であった。こうの氏はその作品で、昭和20年前後に生きた女性の生き方を丹念に描き、映画を見た観客に忘れられない感動を残した。

今回の展覧会では「この世界の片隅に」を含め、「街角花だより」「ぴっぴら帳」「こっこさん」「長い道」「かっぱのねね子」「夕凪の街 桜の国」「ぼおるぺん古事記」「日の鳥」「空色心経」「かぐやサン」「ぴっぴら帳」「夕凪の街 桜の国」「こっこさん」「長い道」「さんさん録」「街角花だより」「平凡倶楽部」「ぼおるぺん古事記 天の巻・地の巻・海の巻」「あのとき、この本」「荒神絵巻」「ギガタウン漫符図譜」の原画を展示している。全500点以上という膨大な量である。

漫画の原画を見るのは初めてであった。大きく描いて雑誌の大きさに縮小するのだと思っていたが、違っていた。原画も雑誌の大きさであった。結構小さく描くもんだと思った。

初期の作品から、この作家は絵が上手いと思った。2011年3月11日に発生した東日本大震災で被災した建物や街並みをスケッチしたものがある。このスケッチが写真で見るより詳細でわかりやすかった。

「ぼおるぺん古事記 天の巻・地の巻・海の巻」は、実際に使用していたボールペンを丹念に描いた作品である。これがまた上手い。本物のボールペンよりも本物らしく描いている。これを見ると写真というものは不鮮明なものだと思う。

会期の初日、こうの氏が来場して、実際に布に描いた絵が左下の絵である。「日の鳥」という題がついている。



この世界の片隅に こうの史代氏



開催期間 2025年8月2日(土)から2025年10月2日(木)まで。
佐倉市立美術館にて。

(2025.8.5)


--- 大覚寺展 ---

襖絵
常設展

 


常設展

 


常設展

 


常設展

嵯峨天皇の離宮として建てられた嵯峨院が大覚寺の始まりである。膨大な量の絢爛豪華な襖絵が展示されていて、寺の勢いがあったとはいえ、これほどの豪華なつくりであったのかと思ったが、天皇のもと離宮であったのであれば納得できる。

平安時代後期の仏像の最高傑作といわれる五大明王像は大きさといい、彫刻の巧みさといい、大変な迫力であった。中心にあるのはひときわ大きい不動明王像であった。

ー  ー  ー  ー  ー

今日の目的は特別展ではなく、常設展の陶磁器であった。先日益子町で見た大量の益子焼の残像が頭の中に残っていて、博物館に陳列されるような陶磁器を見たいと思った。刀剣の部屋、着物の部屋、絵画の部屋などと共に陶磁器の部屋があった。何十軒という店で大量の陶磁器を見たことからすると物足りないが、いずれも歴史に残った名品ばかりである。ひとつひとつが高貴なものであった。

伊万里焼、信楽焼、美濃焼があった。見たいと思っていた織部焼はなかった。

戦前の日本った。

したがされている。

美術館の建物を持っている。

常設展 常設展 常設展


2025年1月21日(火)から2025年3月16日(日)まで東京国立博物館にて開催中。

(2025.2.28)

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