2025年
 
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--- こうの史代展 --- | |
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こうの史代は広島県広島市生まれの漫画家である。広島大学理学部を中退し、2001年放送大学教養学部を卒業した。1995年に「街角花だより」でデビューし、2004年、代表作でもある「夕凪の街 桜の国」で第8回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、第9回手塚治虫文化賞新生賞を受賞した。 筆者がこうの氏を知ったのは、2017年3月、「この世界の片隅に」という映画の原作者としてだった。映画は広島生まれのすずという女性の生涯を描いたアニメ作品であった。こうの氏はその作品で、昭和20年前後に生きた女性の生き方を丹念に描き、映画を見た観客に忘れられない感動を残した。 今回の展覧会では「この世界の片隅に」を含め、「街角花だより」「ぴっぴら帳」「こっこさん」「長い道」「かっぱのねね子」「夕凪の街 桜の国」「ぼおるぺん古事記」「日の鳥」「空色心経」「かぐやサン」「ぴっぴら帳」「夕凪の街 桜の国」「こっこさん」「長い道」「さんさん録」「街角花だより」「平凡倶楽部」「ぼおるぺん古事記 天の巻・地の巻・海の巻」「あのとき、この本」「荒神絵巻」「ギガタウン漫符図譜」の原画を展示している。全500点以上という膨大な量である。 漫画の原画を見るのは初めてであった。大きく描いて雑誌の大きさに縮小するのだと思っていたが、違っていた。原画も雑誌の大きさであった。結構小さく描くもんだと思った。 初期の作品から、この作家は絵が上手いと思った。2011年3月11日に発生した東日本大震災で被災した建物や街並みをスケッチしたものがある。このスケッチが写真で見るより詳細でわかりやすかった。 「ぼおるぺん古事記 天の巻・地の巻・海の巻」は、実際に使用していたボールペンを丹念に描いた作品である。これがまた上手い。本物のボールペンよりも本物らしく描いている。これを見ると写真というものは不鮮明なものだと思う。 会期の初日、こうの氏が来場して、実際に布に描いた絵が左下の絵である。「日の鳥」という題がついている。
開催期間 2025年8月2日(土)から2025年10月2日(木)まで。 (2025.8.5) |