益子の陶芸美術館で現代の陶工が作った織部焼きの陶器に出会い、その力強い色彩と斬新なデザインにすっかり魅了されてしまった。ぜひ本物の古田織部が作った陶器を見たいと思った。
ネットで検索すると全国に織部美術館というのがふたつあった。四日市のORIBE美術館と京都の古田織部美術館である。両方行くことにした。さらに先日見た映画「侍タイムスリッパー」で最後の対決の舞台になった油日神社へも行くことにした。油日神社は滋賀県の油日(あぶらひ)にある。
ORIBE美術館は四日市駅で降りて徒歩10分のところにあった。マンションの一階で個人が営業している画廊のようなところであった。数点の織部があった。力強さよりも軽妙なポップアートのようなデザインであった。
京都経由で草津まで行き、そこで一泊した。翌日京都の北山にある古田織部美術館へ行った。ここもマンションの地下にある個人営業の画廊のようなところであった。ここは陶器半分書半分のコレクションであった。陶器のデザインは昨日四日市で見た印象と変わらなかった。古田織部という人は当時のポップアートの立場の芸術家であったのかも知れない。
旅のもうひとつの目的は「侍タイムスリッパー」のご当地巡りである。そのひとつは風見恭一郎がPTSDを発症する場面で使われた妙心寺の境内である。太秦の撮影所前から嵐電に乗り、妙心寺で降りる。この辺は寺の多いところで駅も仁和寺、妙心寺、龍安寺と続いている。
妙心寺の規模の大きさに驚いた。妙心寺の境内に46の寺があり、それぞれ土塀で囲われている。境内は土塀で区切られた迷路のようになっている。元の場所に戻るつもりで歩いたら、なかなか戻れず、境内を数キロメートルは歩いたのではないだろうか。
最後の日は草津線油日駅下車徒歩30分の油日神社に行った。田んぼと畑に囲まれたゆるい上り坂を延々と行く。山裾にある鄙びた神社は地元の人しか訪れる者はいない。「侍タイムスリッパー」で助監督役を演じて実際にも助監督をやった沙倉ゆうのさんが以前出演した時代劇で利用した縁で今回の映画でも利用することになったらしい。宮司さんが撮影秘話を話してくれた。
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