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西新井大師 / 中山法華経寺 / 法師温泉 / 霧積温泉


---西新井大師(2018.12.25)---


西新井大師山門
西新井大師山門


空海が建立した「総持寺」を通称「西新井大師」というらしい。確かに「西新井大師」では寺の名前になっていない。

境内には弘法大師によってもたらされたとされる加持水の井戸がある。この井戸が本堂の西側に所在することが当地の地名である西新井の名の由来とされている。と書いてあった。

有名ではあるが浅草の浅草寺や成田山新勝寺や長野の善光寺とは違い敷地面積が狭い。住宅街の中に寺とその付帯施設が点在している。

「大師」と言う名称がついているだけあって庭園の中に弘法大師の銅像が設置されている。立像の前に観音像が立っている。なにか意味があるのだろう。観音像の足元にたくさんの地蔵が置いてある。これもなにか意味があるのだろう。

御朱印帳を購入し、厄除けと大願成就の御朱印を記入していただいた。



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---中山法華経寺(2018.9.1)---


中山法華経寺
中山法華経寺山門

大仏と五重塔
大仏と五重塔

子供の頃の遊び場所「中山法華経寺」へ行ってきた。日蓮が作った重要な寺で荒行で有名である。日蓮宗の僧侶はここで荒行をすると位が上がるらしい。

荒行の日課を見ると起床が2時50分、食事は午前5時30分の粥座と午後5時30分の薬座の2回。就寝が午後11時30分。その間、1日7回の水行や読経をする。これを11月1日から2月10日まで100日間行う。

よく見ると睡眠時間が3時間しかない。荒行をしたお坊さんに聞くと睡眠時間がないのが一番つらいという。真冬の水行1日7回よりつらいのだから想像がつかない。途中で逃げ出すお坊さんがいるのも当然だろう。

本堂から少し離れた森のなかに仏舎利堂がある。屋根には象やいろいろな動物の彫り物があり、塔頂には立派なストゥーパがある。

最後のミンミンゼミが鳴き、切通しを涼しい風が吹き抜ける。50年経っても境内の風景は変わらない。

参道の途中に京成中山駅がある。駅の入口にある甘味屋で大福を買い京成電車で帰った。



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---法師温泉(2018.3.16〜3.17)---


法師温泉
法師温泉

法師温泉
川瀬巴水版画集より"上州法師温泉"

秘湯シリーズ第二弾、法師温泉に来た。きっかけはある百貨店でやっていた「川瀬巴水展」。

たまたま目にした百貨店のポスターで川瀬巴水という版画家を知った。戦前の風景を版画にするために日本全国を歩いている。「最後の浮世絵師」というキャッチフレーズがついていた。

百貨店の特設会場で行われた展覧会にしては数多くの版画が展示されていた。そのどれもが魅力的であった。なかにひとりの男が温泉に浸っている版画があった。タイトルは「上州法師温泉」。

いかにも気持ちよさそうに温泉に浸っている。男は巴水自身である。今でも当時のままの建物で営業しているようだ。

というわけで上州は法師温泉に来た。

この宿には「法師の湯」「玉城の湯」「長寿の湯」と三つの浴槽がある。明治時代からやっているのは「法師の湯」である。お湯はぬるく、足元には石がゴロゴロしている。石の間から湯が湧き出している。天井は高く、柱は太い。これなら100年以上もつはずである。法隆寺は1,000年もっている。さらに混浴である。更衣室と入口はべつだが中は一緒になっている。

ぬるい湯に首まで浸かっていると女性用の出口に向かって行く人がいる。湯気を通して見ると女優の北川景子を少し太めにしたひとが堂々と出て行くところであった。



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---霧積温泉(2018.2.9〜2.10)---


霧積温泉
霧積温泉金湯館

「人間の証明」の霧積温泉に来た。「人間の証明」は角川映画の第二作目。西条八十の詩とともに大きく宣伝していた。

森村誠一の原作はすでに読んでいてイメージはつかんでいた。映画はほぼイメージ通りの出来であった。

ニッコウキスゲの咲く高原に建つ旅館のイメージだったが実際は山道の突き当たりの陽の当たらない谷間に建っていた。

温泉は39度。入るとぬるい。出るのに勇気がいる。思い切って出てみると体は意外に温まっていてポカポカする。部屋に戻ってもしばらくの間はストーブが要らないほどポカポカしている。

外は寒く、ここは山奥の一軒宿。秘湯と言うのにふさわしいところである。


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