---ジャージー・ボーイズ--- |
今年、1月18日のコンサート"フランキー・ヴァリ in 日比谷公会堂"で歌と歌の合間に「今クリント・イーストウッド監督と映画を作っていて、その打ち合わせのために来日が遅れてしまった」と言っていた。 それがこの映画だ。 イーストウッド監督らしくあくまでリアルにフランキー・ヴァリの青春時代を切り取っていた。 コンサートでの歌に対する律義で誠実な態度はこういう苛烈な経験を通して生まれたのか、と改めて思った。この映画を見てからあのコンサートに臨めばまた違った印象を持ったに違いない。少なくともコンサートで最後に歌った「君の瞳に恋してる」を聴いて平静ではいられなかったろう。 主演のジョン・ロイド・ヤングは舞台のほうの人らしく映画はこれが初めてのようだ。雰囲気や歌声がフランキー・ヴァリにそっくり。映画の中で歌われる数多くの歌が本物を聴いているようだった。「シェリー」や「君の瞳に恋してる」がこういう風に生まれたのか、ということもわかって興味深かった。それにしても映画を見てからコンサートに臨めば2倍楽しめたのに…。 (2014.9.28) |