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つちうら古書倶楽部 / 物事を楽しむには2 / 物事を楽しむには


---つちうら古書倶楽部---

つちうら古書倶楽部のHPによると、「当店は、東日本最大の売り場面積で30万点以上の古書・古本・古美術・骨董品などを販売・買い取りしております」と書いてある。

行ってみた。入ってみると確かに広い。奥が深い。入り口から見るとどこまで続いているのかわからない。

外観はこうなっている。元はパチンコ屋だったようだ。

建物を横から見ると、このように細長い。

 

 

 

 

常磐線土浦駅西口から徒歩3分とアクセスは良いがパチンコ屋だと思って通り過ぎてしまうかもしれない。

少し近よると古書店の看板が見える。

看板から入り口までが長い。

まるで回廊のようだ。

やっと、入り口の自動ドアが見えてきた。

ドアの前のワゴンに古本が並べてある。店内に収まりきれなかった分か。

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自動ドアに「古本は自分で探す。古本の定位置は無い!」という張り紙が貼ってある。

確かにそうだ。古本屋へ行く目的は「宝探し」の気分を味わうためだから。

この日の収穫は「文章読本」向井敏、「林芙美子随筆集」、「わがスタンダール」大岡昇平、「リリー・マルレーンを聴いたことがありますか」鈴木明、4冊で合計1,000円だった。

(2023.8.19)


---物事を楽しむには2---

最近YouTubeをよく見ている。面白い。

囲碁とかメジャーリーグの大谷翔平の活躍は以前から見ていたが、YouTubeの動画ってなんでもあるんだ、と認識したのは最近のことである。

この1、2ヶ月で知ったのは旅、それもビジホ旅と言って会社が終わった後家に帰る代わりに都内のビジネスホテルに泊まるというもの。それと狭小住宅、外来生物駆除、社会悪を告発するもの、等々。

その中に万年筆を買う、という動画があった。今どき万年筆を使う人がいるんだ、と感心しながらさまざまな万年筆動画を見ているうちに、いつのまにか自分でも買っていた。

一本買ったら万年筆沼にハマってしまうから、初めの一本を買ってはいけない、とアドヴァイスするユーチューバーの動画を見た時にはすでに数本の万年筆を購入していた。

インク沼というのもあるらしい。その存在を知った時にはすでに5種類のインクを・・・。困ったものだ。



幸いモンブランとかパーカーの数万円もする高価な万年筆はない。いちばん高いので数十年前に購入したパイロットのエラボー(当時 12,000円?)くらいだ。

今いちばん気に入っているのがメルカリで880円で購入した「Le Chat Fountain pen」だ。「Le Chat」は「ル・シャ」と発音する。英語になおすと「The Cat」。ペン先に猫の顔が彫り込んである。

フランス語の名称がついているが台湾の「Tools top Liveby」という文房具店が制作・販売している。書き味は「スラスラ系」「カリカリ系」「ヌルヌル系」に分類すると、「ヌルヌル系」 に相当する。紙に対して抵抗がない。書くことが快感であり、ついいたずら書きしてしまう。

ペン軸が銅製のため、他の万年筆に比べて約1.5倍の重量がある。この重量と他の万年筆よりも心持ち細いペン軸が持った時になんとも心地よい。

最近は日記もつけず、文章を手で書くことがないのになぜこんなに万年筆を買ってしまったのだろう。万年筆好きのユーチューバーたちも同じ思いでいるに違いない。

そこが「沼」たるゆえんなのかもしれない。

インクはこの数十年、ブルーブラックしか使ったことがなかった。

そこへインク沼にハマったユーチューバーたちがこのインクが良いあのインクが良いととなえるものだから、こちらもついその気になってしまい、「色彩雫(いろしずく)シリーズ」の「孔雀(くじゃく)」がどうの、「躑躅(つつじ)」がこうの、ウォーターマンの「セレニティ・ブルー」は鮮やかさがほかと違う、と思ったりする。どうにも困ったものだ。

(2023.8.2)


---物事を楽しむには---

若い頃年長者によく言われた。お酒は? いいえ。タバコは? いいえ。じゃっあれか!! えっ? あれって?

なんだ、それじゃー何を楽しみに生きてるんだ?

えっ、楽しみって色々ありますけど・・・。読書をするとか、クラシック音楽を聴くとか、ジャズを聴くとか・・・。

だけど、途中で言葉を飲み込む。言っても通じないだろうな・・・。

   ー ー ー ー ー

今は堂々と言える。楽しみは真空管アンプでジャズを聴くことです。真空管は6L6と5881と6P3Pと6P3Sを持っているが、今のところロシア製の6P3Sが一番かな。プリ管の12AX7はエレハモを使ってたけど、最近ムラードのECC83に差し替えてだいぶ音が締まってきた。マイルスのトランペットの音が一段と鋭さを増したように聴こえる。今年の棋聖戦は一力対虎丸という若手同士の新鮮な戦いになった。一力はからだのケアを優先して体重を10キロ落とし、心機一転して棋戦にのぞんでいるらしい。・・・。第一戦は序盤から優勢に打ち進めていた一力が中押しで勝った。

物事を楽しむためには基本的なことを勉強しなければならない。ラグビーや囲碁を観戦するのにルールを知らなければ少しも楽しめない。クラシックやジャズもその歴史的なことや各楽器の特徴をおさえておくとより楽しめる。勉強するほど物事の楽しみは深まる。本当の楽しみはからだの作用ではなく、脳の作用である。

脳は知識(理性)だけでなく、心(情緒)も担当している。

首から下は日々快適に暮らすために必要な道具であり、乗り物である。道具や乗り物が故障したら新品に替えるように人間もできたら良いがそれは難しい。人間の場合、心臓の弁などに傷があれば形成するなどして使えるようにする。腰に痛みがあれば腰痛体操などして痛みを軽減する。膝が痛ければ関節周りの筋肉を鍛えて可動域を確保する。それらの部品は脳の活動を補助するために存在する。脳は彼らのおかげで、生きている限り発展することが可能である。人間を新品に替えたら脳も新品になってしまうから、せっかく蓄えた知識が消えてしまう。それはもったいない。

彼ら(部品たち)は定期的に「ねー旦那ここんとこ有酸素運動と筋トレばかりで、飽きてきたんですが、たまには酒を飲みながらテレビでもみましょうよ」とか「今日1日くらい体幹トレーニングを休んで楽をしませんか」と言ってくる。そういう時は「ふざけるな。つべこべ言わずにやるんだ」と言い返す。

部品が少々古くなっても、誰の世話にもならず、好きな時に好きな場所へ行き、好きなことをするためには道具としてのからだが滞りなく機能していなければならない。

(2023.1.15)


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