最近YouTubeをよく見ている。面白い。
囲碁とかメジャーリーグの大谷翔平の活躍は以前から見ていたが、YouTubeの動画ってなんでもあるんだ、と認識したのは最近のことである。
この1、2ヶ月で知ったのは旅、それもビジホ旅と言って会社が終わった後家に帰る代わりに都内のビジネスホテルに泊まるというもの。それと狭小住宅、外来生物駆除、社会悪を告発するもの、等々。
その中に万年筆を買う、という動画があった。今どき万年筆を使う人がいるんだ、と感心しながらさまざまな万年筆動画を見ているうちに、いつのまにか自分でも買っていた。
一本買ったら万年筆沼にハマってしまうから、初めの一本を買ってはいけない、とアドヴァイスするユーチューバーの動画を見た時にはすでに数本の万年筆を購入していた。
インク沼というのもあるらしい。その存在を知った時にはすでに5種類のインクを・・・。困ったものだ。
幸いモンブランとかパーカーの数万円もする高価な万年筆はない。いちばん高いので数十年前に購入したパイロットのエラボー(当時 12,000円?)くらいだ。
今いちばん気に入っているのがメルカリで880円で購入した「Le Chat Fountain pen」だ。「Le Chat」は「ル・シャ」と発音する。英語になおすと「The Cat」。ペン先に猫の顔が彫り込んである。
フランス語の名称がついているが台湾の「Tools top Liveby」という文房具店が制作・販売している。書き味は「スラスラ系」「カリカリ系」「ヌルヌル系」に分類すると、「ヌルヌル系」 に相当する。紙に対して抵抗がない。書くことが快感であり、ついいたずら書きしてしまう。
ペン軸が銅製のため、他の万年筆に比べて約1.5倍の重量がある。この重量と他の万年筆よりも心持ち細いペン軸が持った時になんとも心地よい。
最近は日記もつけず、文章を手で書くことがないのになぜこんなに万年筆を買ってしまったのだろう。万年筆好きのユーチューバーたちも同じ思いでいるに違いない。
そこが「沼」たるゆえんなのかもしれない。
インクはこの数十年、ブルーブラックしか使ったことがなかった。
そこへインク沼にハマったユーチューバーたちがこのインクが良いあのインクが良いととなえるものだから、こちらもついその気になってしまい、「色彩雫シリーズ」の「孔雀」がどうの、「躑躅」がこうの、ウォーターマンの「セレニティ・ブルー」は鮮やかさがほかと違う、と思ったりする。どうにも困ったものだ。
(2023.8.2)
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