ブラザース・フォアは50年前から知っている。音楽を意識的に聴き始めて初めて聞いたグループと言えるかもしれない。ごく普通に耳に入っていた曲だから改めてLPやCDを買うまでもなかった。ラジオから流れた時に耳に心地よい音楽だった。
今日初めて生で聞いて驚いた。こんな力強い音楽だったのか。荒々しいまでに力強い歌声と絹のように繊細なハーモニーをあわせ持つグループだったのだ。
今頃そんなことに気がついたのか。遅すぎる。という声が聞こえてきそうだ。が、なんとか間に合ってよかった。
今年5月に急逝した柳家喜多八を一昨年聴いておいてよかった、しかも志ん生の十八番「お直し」をだ。というのは少し違うかもしれないがそれに似た気持ちだ。
「スカボロフェア」も「あの素晴らしい愛をもう一度」もブラフォーが歌うとブラフォーの音楽になってしまうのだが、オリジナル曲「遥かなるアラモ」や「七つの水仙」を聴くとぞくぞくする。いつまでも元気で2年後にまた日本に来て欲しい。
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