雪でも降ろうかという寒い天気だが渋谷の街はかまわずいつも通りの賑わいだった。オーチャードホールも満員、クラシックファンにも天気は関係ないようだ。
初めは武満徹の「系図」。谷川俊太郎の詩に曲を付けたもので朗読は高校一年生の上白石萌歌。高校一年生とはいっても実績のあるプロだ。
25分間の曲のほとんどを朗読が占めるのだが何も見ずに堂々と語り切った。
休憩の後はマーラーの「交響曲第四番」、これは第四楽章にソプラノの独唱が入る。ソプラノは若手のホープ、小林沙羅。若手とはいっても海外の実績もある堂々としたソプラノ歌手だ。
マーラー独特の金管、木管楽器の暗い音色が冴えわたり、オーディオ装置ではとても聞くことができないと思った。
クラシック音楽も生に限るようだ。
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