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パンフ

CDで聴くぶんにははいいのだが実際に聴くモーツァルトはどうしても眠ってしまう。あまりにも刺激がない曲想のせいにしているのだが。

マーラー5番の出だし。トランペットソロが延々と続く。どこまで行っても乱れがない。今日の演奏は期待がもてると思った。

続くチェロの深い音。奈落の底へ落ちていくようだ。

マーラーの交響曲は楽器の数が多い。舞台の隅から隅まで演奏者が並ぶ。管楽器と打楽器の数と種類が多く音がきらびやかだ。

第1楽章と第2楽章はそれぞれの楽器の饗宴だ。それとマーラー独特のボヘミア民謡風の曲想。

第3楽章はジプシーの踊り風の曲で単独で聴いてもマーラーだなとわかる曲想である。

第4楽章はおめあての曲。ヴィスコンティの映画「ベニスに死す」に使われた有名な曲。指揮者の小林研一郎もたっぷりやるから思いっきり泣いてね、といわんばかりに指揮棒を振る。泣けた。

フィナーレはシンバルの連打で派手に締めくくった。1時間15分の長大な交響曲だ。最後に小林のMC、みんな疲労困憊なのでアンコールは無しにしてください。その言葉に拍手喝さいして今日のコンサートは終わった。


(曲目)

  • ピアノ協奏曲第23番 イ長調---モーツァルト
  • 休憩
  • 交響曲第5番 嬰ハ短調--------マーラー

(出演者)

  • 日本フィルハーモニー交響楽団
  • ピアノ 田部 京子
  • 指揮 小林 研一郎

(時・場所)

  • 2015年6月28日(日)
  • 14:00〜16:15
  • サントリーホール


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