立川志らく独演会  一覧へ


パンフ 演目

今年最後の立川志らく独演会だ。

前座なし混じり気なしの2時間の独演会。志らくファンにはたまらないひとときだ。

まずは「浜野矩隋(のりゆき) 与太郎編」。あの浜野矩随が与太郎風で登場する。志らく独特の解釈だ。

やられてみるとちょっと頭が弱いが妙に優しい矩随というのも合っている。優しさゆえに三本足の馬やひょっとこ風の天狗を彫ったりする。母親の死を土台に迫力のある芸術家に脱皮するという流れに説得力があった。

トリは「芝浜」。ここで「芝浜」を聴こうとは思わなかった。思わぬところで得をした気分だ。

談志の死後3年連続でここで「芝浜」を演っているという。今年は違うものを演ろうと思っていたのだがダブルスコアで「芝浜」のリクエストが多かったそうだ。

パンフ

他の噺家だとさかな屋の女房は気が強くて世話女房タイプだ。亭主のやるべきことを先へ先へとやってしまう。志らくの女房はちょっと可愛い女だ。亭主の後から付いていくタイプだ。クライマックスでその伏線が爆発する。こんな可愛い女が泣きながら身をよじって「あなたが好きだから離縁しないで」と叫んだら…。

3年間騙されていた亭主も許さざるを得ない。そして年越しの酒の味は…?


(演目)

  • 浜野矩随 与太郎編
  • 仲入り
  • 芝浜

(時・場所)

  • 2014年12月23日(火)
  • 13:30〜15:30
  • よみうりホール


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