すばらしい演奏だった。
どの楽章を採ってもメリハリの効いた演奏で、1時間40分にわたる長時間の演奏にもかかわらずダレるところが少しもなかった。
指揮者、演奏者の集中力が途切れることなく続いたのは見事というほかない。
帰宅後CDで聴いてみたがこの曲ばかりはコンサート会場で聴かなければ何の意味もない。
落雷のようなティンパニの音、独唱に寄り添うようなパイプオルガンの音、弦楽器のピチカートによる歯切れの良い音、トライアングルの…、きりがない。
CDは記録という意味の「レコード」であるに過ぎない。 第五楽章の合唱とオーケストラが絶唱する部分ではとても平静に座っていることができなかった。クラシックの会場でも頭を振ったり体を揺らしたりしても良いということにしてほしいと切実に思った。
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