東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団  一覧へ


パンフ

木嶋真優(きしままゆ)は力強いヴァイオリニストだった。

ヴァイオリンをどのようにでも鳴らすことができるという構えから迫力のある音が飛び込んでくる。

宮本文昭の派手なみぶりも曲想に合っていた。

マーラーの一番は実にドラマチックだった。

指揮者はすべての楽器を自分で演奏するかのように派手なアクションで指揮した。

優しいところは思い切り優しく、激しいところは思い切り激しく…、メリハリのある演奏だった。

演目

新しいマーラーを聴いた気がした。

終了後しばらく拍手が鳴らなかったのはあまりに激しいマーラーに観客が驚いているようだった。

カーテンコールの間宮本が老ベーシストを無理やり中央に引き出して拍手を受けさせたのが印象的だった。

そういえばスラブ民謡風のもの悲しいような懐かしいような曲想の時、低音で奏でるベースの音が効いていた。


(演目)

  • ブラームス「ヴァイオリン協奏曲ニ長調」
  • クライスラー「レチタティーヴォとスケルツォ・
    カプリース」
  • マーラー「交響曲第一番ニ長調 "巨人"」

(出演者)

  • 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
  • ヴァイオリン 木嶋 真優
  • 指揮 宮本 文昭

(時・場所)

  • 2014年5月16日(金)
  • 19:00〜21:20
  • 東京オペラシティ コンサートホール


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