リヒアルト・シュトラウスの交響詩「ドンファン」はあまり印象に残っていない。
マーラーの「交響曲第5番」は70分の大曲である。長い曲の冒頭、トランペットのファンファーレで失敗した。冒頭のトランペット・ソロは緊張すると思う。その後もトランペットが不安定であった。
その他の管楽器は問題がなかった。マーラーの交響曲は管楽器のパートがすごく多い。トロンボーンとホルンが互い違いにソロを取るところはジャズのビッグバンドのやりとりを聴いているかのようだった。
第4楽章のアダージョは実に美しかった。ハープとヴァイオリンのやりとりは天上の音楽を聴いているようだった。
アンコールはなかった。初めから予定していたかのようにアンコールを演奏する風潮があるが、筆者は反対である。「屋上屋を架す」という言葉があるが、ほとんどの場合、アンコールは不要である。いい演奏を聴いた後は、その余韻にゆっくり浸っていたい。アンコールによっていい余韻が消えてしまうことがほとんどである。
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