歌劇「フェデリオ」はベートーヴェンによる煌びやかで派手な曲。オーケストラの演奏は管楽器が弱点である。これから歌劇が始まるよ、というファンファーレから始まるので、管楽器は重要なのであるが、今回も弱点を暴露してしまった。アマチュアの楽団では特に管楽器の練習は難しいだろうことが想像されるので、仕方のないところである。
ヒンデミットの交響曲「画家マティス」は重厚で荘重な曲。脳がコントラバスの荘重な響きに反応し、心地の良さに緊張がほぐれて意識不明となってしまった。もちろんフィナーレの部分では回復したが。
ブラームスの「交響曲第2番 ニ長調」は第1楽章の途中から聴き慣れたメロディが流れ、緊張がほぐれた脳に反応して快適に聴くことができた。この曲の前に指揮者が曲の概要を説明してくれたので興味深く聴くことができた。
アンコールはヨハンシュトラウス2世の威勢の良い曲、ポルカ「雷鳴と電光」であった。
会場から出ると、朝からの雨がまだ降り続いており、1日雨降りとなった。たとえ雨降りの日でも、クラシック音楽を聴いた後は生まれ変わったような心持ちになる。
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