「バッハ 前奏曲とフーガ変ホ長調」をフルオーケストラで演奏した。シェーンベルクの楽譜が指示しているのかもしれないが、筆者としてはバッハをフルオーケストラで聴くのは初めてだったので、新鮮だった。
20分ほどの曲を演奏した後、20分間の休憩。そのあとのマーラーの曲が長いので仕方がない。
マーラーの交響曲第9番は1時間30分の大作である。聴く方も覚悟が必要である。
マーラー最後の完成した曲はそれまでの交響曲の集大成と言われている。ただ1番や2番、5番の交響曲のようなメリハリに乏しいため、とっかかりにくい。ところどころヴァイオリンのアンサンブルの中にマーラー独特の曲想が現れ聴衆の脳をくすぐるが、すぐ全体の中に埋没してしまう。
マーラーの交響曲第9番は聴く方にとっても難曲であった。
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