芥川也寸志の「交響管弦楽のための音楽」はNHKの大河ドラマの主題曲のようだった。勇壮な時代劇の主題曲という雰囲気だった。
「交響三章」もまた勇壮な曲。特に第3楽章はティンパニと大太鼓の連打が大迫力だった。
ベートーヴェンの「英雄」はこれぞ交響曲という曲。特に第1楽章はナポレオンをイメージして作曲したと言われているだけに、英雄ナポレオン・ボナパルトが馬に乗って進軍しているような勇壮な曲である。
各楽章それぞれ聴いたことのあるメロディで、大作曲家と言われるひとたちは皆メロディ・メーカーなんだと思った。
第4楽章の途中でヴァイオリンのひとりが席を外し、楽屋に戻っていった。しばらくしてから出てきて何事もなかったように弾き出したが、何があったんだろう。ヴァイオリンの弦が切れでもしたのか。クラシックのコンサートを聴き始めて、50年間で初めて見た光景であった。
アンコール曲の「エニグマ変奏曲」は親しみやすい曲である。この曲もまた一度聴いたら耳について離れない。
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