歌劇「ヴオエヴェーダ」序曲から始まった。演奏会の開幕にふさわしく、華やかできらびやかな曲であった。
チャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調」はベートーヴェン、メンデルスゾーンと並ぶヴァイオリンの3大協奏曲のひとつである。特にこの曲はヴァイオリンが出ずっぱりで、演奏者にとっては体力を消耗する曲であろう。
独奏者の鈴木舞さんはヴァイオリンからあらゆる音色を引き出そうとする意欲に満ちた演奏を繰り広げた。
演奏が終わっても拍手が鳴り止まず、アンコールに親しみやすい小曲を弾いた。
休憩の後はチャイコフスキーの交響曲第2番 ホ短調「小ロシア」。
第4楽章てはそれぞれの曲想で何度も緊張と緩和を繰り返す。筆者および観客の頭の中はアルファ波であふれそうになる。
迫力に満ちた大団円に観客の拍手は鳴り止まない。
アンコールはなかったが、頭の中で大団円の曲想が渦巻いている観客は大満足で帰途に着いた。
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