緊急事態宣言が延長され、5月31日まではコンサート活動ができなくなってしまった。落語家もミュージシャンも同じである。
根木さんは以前からYouTubeでの活動をやっていた。5月に入って10日間連続のYouTubeライブも手慣れたものである。
今日は5月最終日、拡大版(1時間)のライブである。パソコンの画面の横に視聴者のチャットが入り、それに根木さんがにこやかに答えるので臨場感がある。
一曲目は映画「いそしぎ」のテーマ「The Shadow of Your Smile」。まずは指慣らしという感じで流麗に弾く。
次はユーミンの曲「ルージュの伝言」。映画「サウンド・オブ・ミュージック」から、というよりジョン・コルトレーンの演奏で有名な「My Favorite Things」。チャールズ・チャップリン作曲の「Smile」。映画「モダン・タイムス」の主題歌である。
曲と曲の合間にチャットに答えたり、ジャズのアドリブのミニ講義があったり、盛り沢山の内容である。
五曲目は「オルゴール」。根木さんが小学生の時に作曲した曲である。きれいでまとまった曲だ。
次の曲「When You Cross the River」はオランダ修行時代に作った曲で、シーザーがルビコン川を渡る時の、または清水の舞台から飛び降りる時の「エイ、ヤッ」という気持ちを表現した曲である。
最後はルイ・アームストロングの名唱で有名な「What a Wonderful World」(この素晴らしき世界)。いつ聴いてもしみじみしたいい曲である。
チャットによる絶大なアンコールに答えて「Piu-Piu」。根木さん作曲の手拍子が入るノリの良い曲である。
正味1時間15分のコンサートであった。観客数は最大で197名。コロナの時代の新しい表現形式であった。
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