来年1月に生誕110周年を迎えるギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトにちなんだコンサートである。
リーダーの石内幹子さんはステファン・グラッペリに影響を受けてクラシック界からジャズ界に転身したジャズ・ヴァイオリニスト。
今日の編成はヴァイオリン1+ギター2+ベース1というジャズとしては変則的な構成になっている。ジプシーは移動しながら生活する民族で、彼らの楽器は手軽に移動できることが前提になっている。ジャンゴ・ラインハルトがそうであったようにジプシーにとってはギターがメインの楽器になる。
コンサートは学芸員の司会でメンバー紹介から始まった。演奏はクリスマスにちなんだ音楽からスタートした。さすがに「ホワイト・クリスマス」ではスイングしない。
石内得意のステファン・グラッペリの曲になった途端、音楽はスイングし始めた。ギターとベースが生き生きと動き始めた。
司会の学芸員は自分が持ってきたステファン・グラッペリのアルバムを舞台の後ろに並べていた。ジャズ好きの学芸員だ。星座の説明よりメンバーへのジャズに関する質問を熱心にしていた。
休憩なしの1時間50分間、プラネタリウムのドームで星空を背景にスイングジャズを堪能した。
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