本日は忠臣蔵の討ち入りのあった日、旧暦の12月14日である。
四十七士が眠る高輪の泉岳寺はもとより各地で忠臣蔵に因んだ催しが行われたと思う。
今日の忠臣蔵とプラネタリウムの会もそのひとつである。
講談を読むのは講談師、田ノ中星之助。星空に関する講談が得意な師匠である。
講談の出し物は忠臣蔵、プラネタリウム部門は専門の学芸員が解説する。
講談師は「冬は義士、夏はお化けで飯を食い」といい、冬季の主な出し物は忠臣蔵=赤穂義士伝ということになる。今日の出し物は本伝、銘々伝、外伝含め、300近い演目があるうち、事件の発端となる「松の廊下」、大高源吾が俳人になりすまし宝井其角と橋の上で句を交わす「大高源五と宝井其角」、四十七士最期の場面「討ち入り」の三場面を抜粋して田ノ中師が読む。
場面の合間にそのときの星空をプラネタリウムで表示する。「松の廊下」のときは元禄14年3月14日=春の星空を、「討ち入り」のときは元禄15年12月14日=冬の星空を表示する。学芸員の解説がわかりやすく、初めて見るプラネタリウムの迫力に感動した。
|