立川志の春の英語落語。あいさつからまくら、本題まですべて英語。 イェール大学卒業の志の春、得意の英語落語は定期的に日比谷、深川の落語会で催されていた。柏の定例会では今回で2回目である。
まずは「禁酒番屋」。知っている噺なので英語で話されても困らないが、滑稽なニュアンスが伝わらない。
続いて「饅頭怖い」。上方ではトリの噺だが、江戸前では前座噺になる。くすぐりが多い噺だがやはり爆笑とはならない。
トリは「ねずみ」。人情噺を英語では少しきつい。言葉の意味よりも感情を伝える噺なので、こういう噺を観客の心に届けるのは難しいのではないか。
約50席の会場はほぼいっぱい。拍手や笑いの多さに、ここ柏の地は志の春のホームであることを納得させられた。
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