國學院大學管弦楽団は各学部に所属する学生達が作ったサークルである。
國學院大學には音楽関係の学部は無い。団員は文学部、法学部、経済学部等に所属している。
はじめの曲「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の前奏曲では演奏が固かった。音も正確に出ていなかった。
どうなるかと思ったが2曲目の交響詩「禿山の一夜」では見違えるようにのびのびした音になっていた。オドロオドロしいところや軽いところそれぞれにメリハリの効いた音が出ていた。
休憩後のベートーヴェン「交響曲第7番イ長調」ではさらにバージョンアップしていた。見事な演奏であった。第4楽章ではおもわず体が動いてしまい、止めることができなかった。
文系の学生がこれほどまでに見事な演奏ができるのか、と感心した。
拍手が鳴り止まない中、アンコールはヨハン・シュトラウスII世の「ピチカートポルカ」、続いてヨハン・シュトラウスI世の「ラデツキー行進曲」。
「ラデツキー行進曲」では自然発生的に観客から手拍子が出て学生達の演奏をあと押しした。実に良い演奏会であった。
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