中国から黄砂が飛んできている。それと国産の花粉が混じってくしゃみが止まらない。
社会人の交響楽団「コンセール21」の演奏会である。
初めはシューベルトの19才の時の作品「交響曲第4番ハ短調「悲劇的」」である。
堂々たる交響曲である。堂々としすぎて遊びがないかもしれない。メロディメーカー シューベルトにしては心に残るメロディがなかった。
休憩の後はブルックナーの「交響曲第3番二短調「ワーグナー」」である。
ブルックナー独特の重厚できらびやかなメロディが続く。
60分の大作のためか、第三楽章と第四楽章のあいだに音程の確認が入る。
いつ終わるともしれないメロディが延々と続く。途中これは終わらないのではないかという疑問が湧く。環境音楽、身の回りにいつもある音楽のようである。
突然華やかなフィナーレのメロディが鳴り響きファンファーレと共に終わる。ブルックナーは自然と同じである、といった評論家がいた。自然=環境、それがブルックナーの音楽である。眠ることを恐れてはいけない。
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