外は春の嵐。晴れてはいるがすごい風だ。
コンサート会場は立派なホールである。座席は新しいしクラシック音楽の会場にふさわしい構造になっている。
1,500名の収容人員に対して約半分の入りである。アマチュアのオーケストラにしてはたくさんの観客が鑑賞に来ている。
今日の1曲目はリムスキー=コルサコフ作曲の歌劇「皇帝の花嫁」序曲である。音響効果が良いせいか一番後ろの席までよく響く。オーケストラの技量も良い。
次はチャイコフスキーの幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」。初めて聴くチャイコフスキーの曲である。あまり一般的ではない選曲である。各楽器の迫力がすごい。PAを使用しているかのように音が大きく聞こえる。
休憩を挟んでメンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」。
今日のメインの演奏であるだけに指揮者も力が入る。大学の法学部を卒業してサラリーマンになった後、東京音楽大学に入学して指揮を学んだという変わり種の指揮者である。
交響曲「スコットランド」では楽章と楽章の間に間をおかず、まるで一楽章しかないかのように演奏した。楽団員と観客の緊張感を途切らせることを恐れたのか。緊張感に満ちたメンデルスゾーンであった。
アンコールはドビュツシーの「小曲集」より1曲目。小鳥のさえずりのような曲想に癒される。
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