プログラムが良いせいか当日券なしの完売であった。
モーツァルトのクラリネット協奏曲。クラリネット演奏は東京芸大の准教授伊藤圭氏。N饗の主席クラリネット奏者でもある。
小編成のオーケストラだが指揮者がいない。舞台に反射板のようなものが6基おいてあるがお互いの音を聞きとりやすくするためかもしれない。
休憩をはさんでベートーヴェンの「運命」。指揮者が出てこない。この曲を指揮者なしでは無理だろう。と思っていたら第1ヴァイオリンの大きな動作一発で始まってしまった。例のダ、ダ、ダ、ダーンである。
その後はどこで合図しているかもわからず、迫力のある演奏が進み、あっという間にフィナーレとなった。驚いたのは自分だけで他の観客はこれを知っていたのかもしれない。
指揮者無しでベートーヴェンの交響曲第5番をこれだけ完成度の高い演奏をしたのには本当に驚いた。
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