池田開渡氏ひきいるぴとれ座という楽団は若い団員ばかりのオーケストラである。池田開渡氏にしてもまだ26才。これから大きく羽ばたいていこうという新進の指揮者である。

第1部はワーグナー作曲の「ニュルンベルクのマイスタージンガー」。壮大な曲を大きな動作で壮大に演奏した。誰もが勇気が出る音楽である。

続いて今日のゲスト木野雅之のヴァイオリン独奏によるヴェートーベン作曲「ロマンス　第２番」。おなじみの曲が木野氏の流麗なヴァイオリンの音色と共に会場内を温かく満たしてくれた。

第２部はチャイコフスキー作曲の「くるみ割り人形」から7曲を抜粋して演奏した。可愛らしい曲はかわいらしく、エスニックな曲は妖しげに、壮大な曲は壮大にわかりやすく演奏した。

第３部は足立区民約50名による演奏。「赤鼻のトナカイ」「きよしこの夜」ジョン・レノン作曲の「ハッピークリスマス」を歌った。クリスマスイブらしい楽しい演奏会であった。

今日のコンサートは未就学児OKというコンサートであった。心配してたほど幼児たちの行儀は悪くなく大勢の子供たちがオーケストラやお父さんやお母さんたちの歌声に聴き入っていた。