京北ホールは常磐線柏駅下車徒歩2分という行きやすい場所にある。1階は京北ストアというスーパーである。時間があったのでスーパーに入ってみた。
普通のスーパーに見えたが中に入ってよく見ると品物の1つ1つが高級だ。価格もそれなりに高い。京北というロゴが入った品物もある。地元では高級なスーパーとして有名なのではないか。
最上階の6階がワンフロア、ホールになっている。収容人員100名程度。スタジオ風の作りになっている。
先ずは20分程度近況を話す。この会場は志の春の地元、ホームだけにリラックスしている。AIについての話から「天災」に入っていく。八つぁんが大家さんのところに来て離縁状を2通書いてくれ、という発端から噺に入っていく。
人間辛抱が大事だという教訓的な噺を教訓にならないように話していく。滑稽噺として見事にまとめた。
次は「茶の湯」。繰り返しの多い噺で下手な落語家がやると退屈するところを簡潔にうまくまとめ、嫌味のない噺に仕上げた。
仲入り後はまさかの「芝浜」。暮れの「芝浜」は食傷気味でどうなるかなと思っていたらあっという間に噺に引き込まれてしまった。夫婦の会話は退屈になりがちだが志の春の夫婦は情感にあふれ、最近聴いた「芝浜」の中では出色の出来だった。
結果、わかりきった話に涙が止まらなくなってしまった。演者によってこれほどまでに違うものか。
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