20年ぶりくらいにこのトリオを生で聴いた。荒さ、硬さがとれて3人のコンビネーションが滑らかになっているのを感じた。お互いを見なくても分かり合っているという安心感を演奏から感じた。

この3人は現代のメインストリームのフォービートジャズを作り上げていると思った。

メンバーの中ではドラムスのフェローン・アクラフが印象に残った。ソロをとっても滑らかなリズムの流れが最後までくずれない。
アクラフの自在なドラムスの上で山下のピアノが自由に踊っているようだった。

なにげなく演奏しているように見えるベースもよく見ると小刻みなリズムを軽やかに繰り返している。

25周年は伊達じゃない。すごく息の合ったトリオになっていた。

ベースのセシル・マクビーは今日はホワイトハウスで行われるJFK50周年コンサートに演奏者として招待されていて、オバマ大統領の前で演奏する予定だったそうだ。JFK50周年より山下トリオ25周年に出たかったのだろう。

山下洋輔の祖父山下啓次郎氏は設計技師だった。彼が設計した奈良少年刑務所は観光名所になっている。9月に奈良を旅行したときにたまたま撮った写真を載せておく。

(演目)
・山下洋輔ニューヨーク・トリオ結成25周年記念コンサート
「ライヴ・グランディオーソ」

(出演者)
・山下洋輔(pf)
・セシル・マクビー(b)
・フェローン・アクラフ(ds)

(時・場所)
・2013年11月30日(土)
・17:00〜19:10
・渋谷区文化総合センター大和田・さくらホール