第198回巣ごもり寄席  一覧へ


チラシ

第198回すがも巣ごもり寄席。今日4のつく日は地蔵通り商店街の縁日である。ただでさえ混んでいる地蔵通りはばあちゃんであふれんばかりだ。日本中のばあちゃんが来ているみたいだ。屋台が歩道にところ狭しと出ているからまっすぐ歩けない。こちらの目的は庚申塚のはずれにある"スタジオフォー"である。

今日は先週のようなことはなくほぼ定員の30名近くが席についていた。まずは講談で神田真紅。演目は「和田平助」。水戸出身の剣豪だそうだ。同じ水戸出身の真紅は自虐ネタを混ぜながら要領よく和田平助について紹介をする。

本題に入ったらその逸話は確かに宮本武蔵や荒木又右衛門に比べて地味だ。真紅は地味な平助の地味な技を興味深く語り、聴いているこちらは面白かった。大上段に振りかぶらない芸も良いのではないか。

次は春風亭一花で「片棒」。一花のふんわりした語り口で聴く三人の息子たちに味わいがあり、これまた大上段に振りかぶらない「片棒」がよかった。落語は必ずしも大汗をかいた熱演がいいというものでもない。

演目

仲入り後は立川吉笑で「情けは人の為ならずんば」。吉笑独特の論理を追求していくと話がだんだんおかしくなってくるという不条理な噺。相変わらず超高速でたたみかけるように語る。

トリは桂鷹治で「ねずみ」。軽快な口調で流れるように語る。主人を裏切る番頭と二番目の女房も悪意で裏切ったのではないという説明が入る。あくまで軽やかに、というのが鷹治の芸風か。


 

(演目)
   ・和田平助----- 神田真紅
   ・片棒----- 春風亭一花
   ・仲入り
   ・情けは人の為ならずんば----- 立川吉笑
   ・ねずみ----- 桂鷹治

                   
(時・場所)
 ・2018年10月24日(水)
 ・13:00〜15:15
 ・スタジオフォー


<厩火事.com>
Copyright(C) 2012 Umayakaji.com ALL rights reserved.