第197回すがも巣ごもり寄席。今にも降り出しそうな天気。そのせいか客の数が今までで一番少なかった。15名。
まずは三遊亭遊子。遊子は「ゆうし」かと思ったら「ゆうこ」と読むらしい。よく女流と間違えられるそうだ。イケメンで声も良い。噺は「天狗裁き」。おなじみの噺である。
おなじみの噺をお馴染み風にやるのでは芸がない。遊子らしい工夫が欲しかった。
次は入舟辰之助の「お見立て」。この噺家は2回目である。表情が個性的で面白い。残念ながら噺は表情ほど個性的ではなく、お馴染み風であった。
仲入り後は春風亭朝之助で「短命」。この噺はバレ噺に近いのでうまくやらないと笑えない。残念ながら噺家さんの顔を正視できなかった。
トリは三遊亭好吉で「抜け雀」。お馴染みの噺である。お馴染みの噺であればあるほど演者の個性を出さないと退屈してしまう。残念ながら退屈してしまった。
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