第196回巣ごもり寄席  一覧へ


チラシ

とげぬき地蔵通りの真ん中辺に魚の定食屋がある。いつも食べてみたいと思うのだがいつも歩道に列を作っている。今日も横目で見ながら巣ごもり寄席へ行った。

第196回すがも巣ごもり寄席。

まずは春雨や風子。変わった名前の女流である。まくらでいきなり自分の息子の受験のことを話し始めた。女流噺家というより母親の顔だ。今日の噺「やかん」に入っても母親の顔がちらつき気持ちが噺に入っていけなかった。脱落。

次は三遊亭遊かりの「だくだく」。この滑稽噺を女流がどう料理するか、楽しみにしていたのだがどうも噺に入り込めない。泥棒が入るまでの前置きが長すぎてもたもたしている。壁に絵を描かせるまでがやけに長く、泥棒が入ってからのドタバタを短くしてしまい、この噺家は何を語りたかったのかと疑問に思った。

演目

仲入り後は春風亭昇也で「胴乱の幸助」。この噺は昨日かるた亭で聴いたばかりだ。噺家は同じ噺を場所を変えて何度もやるものだ。噺家の追いかけはしないほうが良い。それでも昇也は噺のツボを心得ている。2度目でも笑ってしまった。

トリは柳家やなぎで「肝潰し」。昇也に続いて上方の噺。夢を見た友達に同情してそういう夢を見ないように妹の肝を食べさせようとする兄貴の話。夢が悪夢ならいざしらず、そんなこともない。どうして妹を殺そうとするのかよくわからない噺である。やなぎの話しぶりが棒読みで友達も兄貴も妹もおんなじようだ。なんのことだかわからず、Wikipediaで調べてあらすじがわかったくらいだ。ベテランの噺家さんがやれば面白くなるのだろうか。


 

(演目)
   ・やかん・新聞記事----- 春雨や風子
   ・だくだく----- 三遊亭遊かり
   ・仲入り
   ・胴乱の幸助----- 春風亭昇也
   ・肝潰し----- 柳家やなぎ

                   
(時・場所)
 ・2018年10月10日(水)
 ・13:00〜15:15
 ・スタジオフォー


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