桂雀々が毎回若いゲストを招いて対決するという企画「かかってこん会」の第3回目である。今回のゲストは春風亭昇々と柳亭小痴楽。ふたりとも勢いのある二つ目の会「成金」のメンバーである。
前座は前回同様笑福亭茶光が務めた。噺は「秘伝書」。軽い前座噺である。
春風亭昇々の新作落語「最終試験」は面白かった。昇々というひとは独特のアクションをする落語家だ。一つの型になっている。会場は爆笑に次ぐ爆笑だ。
柳亭小痴楽は「磯の鮑」、花魁ものである。これまたオーバーアクションで会場は大爆笑。
「成金」のふたりは生きが良くてユーモアと知性があり聴いていて楽しい。
トリは桂雀々の「愛宕山」。桂文楽で有名だがもともとは上方の噺のようだ。旦那が芸者や太鼓持ちを連れて山登りをするという優雅な噺である。
日頃不摂生な太鼓持ちが山登りで大汗をかき、小判を探しに谷底へ降りて行ったり、登って来たりと散々な目に会うという噺である。雀々の大熱演で会場大爆笑。今日の会は滑稽噺3題で爆笑の末お開きとなった。
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