「寛永宮本武蔵伝」全17話から6話を抜粋して読み上げた。演者は神田松之丞ひとり。
松之丞が登場すると満員の会場から「待ってました!」の掛け声が上がった。すごい拍手。一部のファンだけの松之丞からみんなの松之丞に変わりつつあるのをオンタイムで見ている。
「寛永宮本武蔵伝」の武蔵は義父の仇を討つために熊本に住む佐々木小次郎と果し合いをするために江戸から西へ向かう。旅の途中で様々な敵と出会い果し合いをする。
第一話「偽岸柳」は小次郎の弟子に敗れた義父が切腹する。
第二話「道場破り」は武蔵が小次郎の弟子を道場でやっつける。
第三話「闇討ち」は闇討ちにあった武蔵が返り討ちにする。そして佐々木小次郎を果し合いをするために西へ旅立つ。
第四話「狼退治」。旅の途中様々な敵に出会い戦う武蔵。その中の1話がこの話である。
第五話「下関の船宿」は決闘前夜の話。船宿での相客と武蔵の問答。
第六話「灘島の決闘」は最終回。有名な巌流島での決闘。武蔵は32、3才、小次郎は70才ということになっている。70才の小次郎が不気味で怖かった。
2時間で宮本武蔵を抜き読みした。それぞれの話は面白かったが何か物足りなかった。途中ダレ場がありわき道もある16話を聴いた後、最終回の「決闘」を聴いたら感慨もひとしおだったろうと思う。過去何回か連続物を聴き、その楽しさを知ると耳が贅沢になってくる。
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